マザーツリー 日々の活動

子どもたちが楽しく活動している様子 子どもたちが楽しく活動している様子

ある日の1日の流れ

9:00
開所

9:00~10:00
朝の会・計画の時間

自分の1日の流れを、スタッフに伝えたら、それぞれのペースで活動をはじめます。

10:00~12:00
午前の探求活動

工作に夢中になったり、1人でのんびり読書を楽しんだり、やりたいことを自由に楽しみます。
(例:学習、裁縫、ウクレレ、料理など)

12:00~13:00
ランチタイム

お弁当を持参する日もあれば、調理する日も。

13:00~14:30
午後の活動

午前の続きをする。外に遊びに行ってもいい。
仲間と過ごしたり、ひとりでじっくり探求したり。
そのときの気持ちに合わせて、自由に過ごします。

14:30~15:00
片付け・掃除・帰りの会

使った場所をみんなで整えて、今日の出来事や感じたことをシェアします。
「楽しかったこと」「ちょっと大変だったこと」 言葉にすることで、自分の気持ちに気づくようになります。 スタッフと一緒に、気持ちを整理する時間です。

「やってみたい」
が育つ時間

マザーツリーでは、「やってみたい」という気持ちを出発点に、 子どもたちが自分のペースで、自由に活動を広げていきます。
たとえば朝、「ランチに向けて料理をしたい」と思ったら、 活動時間の中でそのアイデアを形にすることができます。 メニューを仲間と考えたり、黙々と自分のペースで進めたり—— レシピを調べる、買い物に行く、役割分担をするなど、 それぞれの得意なことや個性が自然と発揮されながら、協力して進んでいきます。

また、「大きなビー玉コースターをつくりたい!」という声から始まる活動では、 デザインを描いたり、玉の動きを想像したり、 「こうしたらもっと面白いかも」と、ユニークな発想が次々と生まれていきます。
誰かの活動を見て「それ、やってみたい」と思ったら便乗参加もあり♪
「何をしたいかわからないな…」という時は、見学したり、ちょっと手伝ったりするだけでも大丈夫です。
こうした日々の中で、子どもたちは 自分を知り、お互いを知り、ワクワクを共有しながら、 「やってみたい」が「できた!」につながる体験を重ねていきます。
それは、知識や技術だけでなく、 自分で考える力、仲間と協力する力、ひらめきを形にする力を育む、 マザーツリーならではの「まなび」の時間です。
スタッフは、子どもたちのそばでそっと寄り添いながら、 その瞬間の輝きを見守り、必要なサポートをしています。

広がる世界(仮)

時おり「ディスカッション タイム」が開かれます。
テーマが決まっていなくても、誰かの声がきっかけになって、少しずつ世界が広がっていきます。
『デジタルアートを見に行きたい!』
『いろんなパンを作ってみたい!』
さまざまな意見が、場に溢れてきます。 スタッフは口をはさまず見守ります。

話し合いの中で、子どもたちは自分の興味に気づき、 仲間の発想から、刺激を受けたりします。
話し合いの中で生まれたアイデアは、 『特別活動』の材料として、実現に向けてストックされます。

大切にしている
3つの時間

外で元気に遊ぶ様子

心と体を解き放つ「外遊び」

スクールのすぐそばにある公園は、子どもたちが開放的に過ごせる大切な場所です。
五感を通して自然に触れることで、感性を取り戻し、心も体もほぐれていくひとときです。
子どもたちは、声をかけ合いながら遊びをつくり、 何もない場所にも楽しみを見つけて、夢中で工夫していきます。
その姿には、友達との関わりや、ひらめきが自然にあらわれています。 土に触れ、風に吹かれ、汗をかいて笑う—— そんな瞬間、子どもたちの中にある 「感じるちから」「好奇心に導かれるちから」「創り出すちから」が、 自然の中でそっと目を覚まします。
外遊びは、心身のリフレッシュだけでなく、 子どもたちの内側にある力を、静かに引き出してくれる時間です。

みんなで輪になって話している様子

自分の気持ちを言葉にする(仮)

「帰りの会」は日々の活動を振り返り、予定や役割を確認します。
「今日、面白かったことはね」「作りたい物があるから、材料集めを手伝ってほしい」など、n 自分の体験を言葉にすることで、他者への伝え方や関わり方を知っていきます。 年齢や個性の異なる仲間と話す、言葉を選びながら伝えることは、違いを受け入れて思いやりを育む時間でもあります。

もうひとつは「ディスカッションタイム」。
テーマのない自由な対話の場で、興味や関心をもとに仲間とアイデアを深め、 やがて『特別活動』として実現に向けて動き出します。
日々の活動では、指示される前に自ら動く「自主性」が育まれ、 特別活動では、「何をすべきか」を自分で決めて行動する「主体性」が活かされます。
このふたつは段階的につながっており、 目標を立て、仲間と協力しながら考え、動く力へと育っていきます。 話し合いの時間は、子どもたちの内側にある声を引き出し、 自分らしく選び、動き出す力を育てるための、豊かな土壌です。

みんなで協力して掃除している様子

心を整える掃除の時間

普段から自分が使った水回りと作業後は、奇麗にしてから離れます。1日の終わりには、みんなで使った場所を掃除します
。 これは単なる作業ではなく、「外側を整えることで自分の内側を整える」ための大切な習慣です。自分の身の回りが整理整頓 されていると探し物や、慌てることがなくなります。次に使う人を思いやり、予測することができると心に余裕が生まれます。
清潔で綺麗なキッチンだと楽しくお料理できるように、掃除をすることにより、体験場所を整え「今ここ」の体験に集中できる ようにします。

学びと向き合う

「勉強が苦手」「頑張りたくない」——
そんな気持ちを抱える子に、無理に取り組ませることはしません。
まずは、そう感じる理由を一緒に探ることから始めます。 「どこからわからなくなっているのか」 「どんな方法なら取り組みやすいか」 そうした問いを通して、本人に合った学習方法を探っていきます。
それは、何を「学び」とするのかを見直すタイミングでもあるかもしれません。
その子の歩む道のりに、本当に役立つことは何か——
そんな問いを立てながら、子ども自身が納得できるかたちで学びと向き合えるよう、お手伝いをします。
また、学習に関心のある子や、進路に不安を感じている場合には、個別でのご相談もお受けしています。

補足

当スクールの活動時間内には、世田谷区が提供するオンライン授業動画『ほっとルームせたがYa!』を、タブレット端末にてご視聴いただくことも可能です。

※『ほっとルームせたがYa!』は、小学4年生から中学3年生までを対象としたオンライン教室です。
ご利用にあたっては、世田谷区教育相談課による登録手続き(説明会・面接等)が必要となります。詳細につきましては、世田谷区教育相談課へ直接お問い合わせください。

学習に取り組む様子